Vol.94 2020年度の残業時間について
大学事務職員として勤務するようになって、1年と8ヵ月が経過しようとしている。
あくまで私の残業時間の数値なので、全ての大学職員に当てはまるわけではないが、参考程度にごらんいただきたい。私の先輩で夜遅くまで一生懸命に業務をやってくださっている方もたくさんいらっしゃいます。そのおかげで僕は筋トレやYouTube等のSNSに時間を割くことができていることに感謝しています。
2020年4月 残業時間数 2.5時間
入社した日から、今までに比べて圧倒的に自分の時間ができることを確信した。この時から読書と自宅でのトレーニングに目覚めた。
新人といえど、人的補充の採用であったため、採用された日から業務にあたった。企業とは違った大学組織のルールやマナーを一通り教えていただいたが、何一つ頭に残らなかった。ましてや、研究に関することなんて、聞いていたのに何も覚えていない。
僕は、法学部卒業のため卒業論文を書いていない。研究とは…?というところからのスタートであった。
残業した理由は、初めて大学組織の会議資料を作成したため。組織が変わればルールは変わる。そう言ったことに対して柔軟に対応を求められた4月だったのではないかと思う。
また、転職して早々に緊急事態宣言が発出された新型コロナウイルス感染症に対する様々な対応のために打ち合わせや情報収集を行う時間が多かった。
2020年5月 残業時間数 6.25時間
緊急事態宣言下においても、毎日のように出勤させられた。これはひどい。
オンラインでできる業務が少ないことが理由らしい。忙しいことを理由に、DXを進めなかっただけの話である。
共通認識のルールが整備されており、自分たちがそれに則って業務をすれば事足りるかと思うが、共通認識のルール自体がないからそれは難しかったのだと思う。僕は今、ルールとマニュアルとスケジュールを作成することに業務時間を割いている。少しでも効率よく自宅で業務がしたいからである。
4月上旬から、学内研究費の助成制度がスタートしており、GW明けが申請締め切りの時期であった。教員が提出してきた申請書の審査や、審査依頼、会議等にかけて採択結果を通知するまでに、残業して作業することが多かった。審査の基準やスキームなど、分からないことが多かったが、完壁にやることを求められており、「はぁ?」って感じに思いながら、作業した記憶がある。入社して30日程度の人間が組織のルールやマナーを完璧に守って対応できるはずがない。あほくさって思った。
2020年6月 残業時間数 2.25時間
研究に関わることは全て僕が所属する部署が対応するため、文部科学省等の省庁から依頼される調査の対応をする機会が増えた。大学は、5/1基準という謎ルールが存在するらしく、6月に入ると調査などの依頼が省庁からバンバン届く。
さらに、この年は10年に1回程度の詳細まで問われる厳しい監査の対象となった。
組織の内部のことも知らないのに、会議資料などの根拠となりそうな書類を集める作業に時間がかなり割かれた。分かっている人がやればもっと早く終わったのでは?とりあえずやってみて感が半端なかった。蓄積もないし、皆が自分のこと精一杯だからそうなるわな。
まずは、2020年度の第1四半期の残業について示した。
これが大学職員の実態なのかというとすべてではないと思いますが、一般企業に比べたら遥かに時間は取れると思います。