Vol.41 若手が育つ組織とは
若手が育つ組織とは。組織づくりとは。
ふと、最近思ったので記事として書きます。
僕は、新卒で入社した会社で7年間お世話になり、2020年春に転職しました。
転職して約1年たちます。
2社目ということで、前の会社の良いところ、今の会社の良いところというのは、やはり見えてきてしまいます。
まあ、見えてきたからといって不平不満があるわけではないですけどね。
前職と現職の違い。それは、若手の成長に対する意識と組織体制です。
前職は、JAグループということもあってか、中途採用はほとんどいませんでした。
ほぼ全職員が新卒で入社し、定年を迎えていくといった感じです。
まあ、言ってしまえば古き良き時代のサラリーマンって感じですかね。
対して、今の会社は新卒1人、中途6人といった偏った採用をしています。
1つ下の年代で入社した子たちも新卒1人、中途5人といった感じです。
会社組織が小さい分、即戦力として人を補強したいのだろうということがよくわかります。
ただ、ここが意外と矛盾が生じるところで、
新卒で入社した子たちは、会社を1つしか知らないからその会社の風土=職場という認識で日頃の業務を頑張ります。もちろん、同期も同い年ばかりで、話も合うし、チームワークといった部分でも強みがあると思います。
僕が新卒で入社した時は、頭がおかしいやつらしかいなくて(笑)、少し上の世代、下の世代からは「やばい学年」と言われていたようです。お局ババアどもからも私は入社3年目まで「学生君」と言われてました(笑)
つらくても、しんどくても心の拠り所があって、みんなで頑張れる。これは、日本の終身雇用が生んだ唯一のメリットではないでしょうか。
それとは、反対に今の職場はというと、全体の80%以上が中途入社です。もちろん、中には大学のOB,OGもいたりしますが、ほとんどの人は特に強い思いもなく、この職場で働いているのではないかと私は感じています。
また、中途採用というのは、自分の仕事スタイルがある程度確立されており、そのスタイルを貫いて業務を行う人が多いように感じます。大学事務の仕事スタイルの本流は1年経った今でも私にはわかりません。
だから、新卒で入社した子たちはもっとわかりません。
とてもかわいそうです。昨年度までは、あちら側で学生として過ごしていた子たちが、ある日突然こちら側で学生と接することになるのです。もちろん、形式的なマナー研修とかへは行かされているようですが、指導してくれる先輩も決まっているわけではなく、相談できる人も本当にいるのか?と思ってしまいます。
スラムダンクのヤザワ状態です。
やはり、新卒にはきちんと受け入れる組織として体制を整備する必要があります。もちろん、中小企業でも、長く働いてキャリアを形成してほしいのであれば、なおのこと整備する必要があると感じてます。
私は、同期の新卒の子に対して、部署は全く違いますがなるべくメンターとしての役割を果たせるように対応しています。これは、私が新卒で入社した時に、先輩や上司に助けてもらって仕事をしてきたと自負しているからです。
人を育てるために、育てる側も学ぶ必要があります。もちろん、育ててもらう側はもっと勉強しなければなりません。
新型コロナウイルスのせいで、対面でのコミュニケーションは減っており、ゆっくり話を聞いてあげる機会も設けることができませんが、僕は継続して新卒で入社した子たちをサポートしたいと思います。
終身雇用制が崩壊しつつある中、終身雇用のメリットを転職して垣間見ることができたことは、非常に興味深かったです。今の職場は副業OKなので、僕は新しいことにどんどんチャレンジさせてもらってます。しかし、そんな組織に対してもお礼も兼ねて後輩のサポートはしなければなりません。
皆さんも、自分が楽をするためにという観点で、後輩指導を進めると楽しいと思いますので、実践してください。