Vol.38 機界戦隊ゼンカイジャーpart1
僕は、小さいころから戦隊ヒーローが大好きです。
2021年3月からスタートした戦隊ヒーロー「機界戦隊 ゼンカイジャー」は、45番目の戦隊ヒーローとしてテレビ放送されています。過去の44作品の戦隊ヒーローやロボットを登場させて、45年目の放送をお祝いするような1年間となる予定です。
実は、10年前の35番目の戦隊ヒーロー「海賊戦隊 ゴーカイジャー」からこういった作品がスタートしているようで、前回のゴーカイジャーの時は、主人公のゴーカイジャー5人+途中から加わる戦士1人の6人は、過去の戦隊ヒーローに変身することができました。なので、1年を通じて約200人の戦士をテレビで放送するというかなり奇抜な方法をとったのです。当時21歳大学3年生だった僕は、スポーツジムの子供向けスクールでアルバイトしていたため、子供たちとは、楽しく戦隊ヒーロー・仮面ライダー・イナズマイレブン(かなり懐かしい)の話をしていました。
そして、時が経ち31歳の父親となった僕は、自分の子供たちとゼンカイジャーを見ているのですが、まあ懐かしくてワクワクする。
すでに、4/25(日)放送で早くも6人目の戦士が登場した。「ツーカイジャー」という戦士らしいのだが、子供は絶対に踊れないようなダンスをしてから変身する。
このツーカイジャーは、2パターンのフォームにチェンジすることができるとInstagramで発見したのだが、ここは東映の戦略が垣間見れたのは僕だけであろうか。
①侍戦隊 シンケンジャーをモチーフとしたモデル
②超力戦隊 オーレンジャーをモチーフとしたモデル
①に関しては、約12年ほど前に放送していた戦隊ヒーローで、俳優の松坂桃李くんが主演を務めていた。比較的新しい戦隊ヒーローである。
②こちらは、約25年前に僕が保育園の年中だった頃に放送されていた作品で、さとう珠緒がオーピンクとして出演していた。
ここで、僕が気が付いたことはなぜこの2つの戦隊をあえて選んだのかだ。
そこで、僕が推測したのは
「子供ではなく、親をターゲットとした展開を考えたから」
ということだ。
仮定として、年少(4歳)~小学校2年生(8歳)ぐらいをターゲットとして戦隊ヒーローが展開されているのであれば、
①侍戦隊 シンケンジャーは12年前の作品なので、今の16歳から20歳くらいの子たちが見ていたことになる。
②超力戦隊 オーレンジャーは約25年前の作品なので、29歳から33歳くらいの大人が見ていたことになる。
ということは、高校を卒業して早く結婚した①を見ていた世代、大学を卒業して子供がそろそろできたくらいの世代が②を見ていたのではないかと勝手に想像した。
特に、②の世代に関しては、共働きなどで収入もそれなりにあったり、子供が1人しかいない家庭が多いことも予想され、子供にかけるお金の単価も高いのではないかと想像する。
あえて6人目の戦士をこの早期に登場させて、かつ、2つの変身フォームを準備し、それに合わせたロボットのフォームまで準備しているのは東映の世代を狙った戦略ではないかと自分は感じている。
お父さんが好んで戦隊ヒーローを見れば、子供も楽しいだろうし、一緒になって楽しむ時間が増えることは家庭にとって非常にメリットになるのではないだろうか。
僕は、ジュウレンジャー以降の戦隊ヒーローはほとんど見てきたので、ゼンカイジャーを子供とみているのは非常に楽しいし、良い時間になっていると思う。